南インド屋について

商品の特徴・方針

南インド屋のスパイスレッスン、ビリヤニレッスンがなぜ支持されているのか。結論としては、値段の割に楽しめるなと感じてもらえているからなのですが、なぜそのように思ってもらえるのか、自分なりに説明を試みます。

①手作り感のあるものが思ったよりたくさん届いてお得な感じがする
これはよく言われることで、実際にものが届くと、「思ったよりもたくさん届いて嬉しい!」という気持ちになるようです。月によって違いますが、平均で8袋くらいのスパイスなどと、カラー印刷A4が4枚、それにしょうもない通信が1枚同封されます。重さは、500gを越えることが多いです。印刷こそは業者に頼んでいますが、それ以外はほとんどが手作業です。毎月違う内容の不定形のスパイスを小分けするのは、人間の手でなければ難しい作業です。今は自分たちで詰め作業を行なっておらず、工場に委託しています。内容としても手作り感を大事にしています。水増しされたものや紋切り型が嫌いなので、できるだけ実感のこもったレシピや解説を作りたい思っています。世の中に大量生産された情報が溢れている中で、南インド屋の商品は、珍しいのかもしれません。

②少し珍しい料理と納得感のある解説
インド料理は汲めども尽きぬレシピの宝庫です。その中から面白そうなものを選定し、小分けのスパイスを添え、詳細なレシピと解説を付したのがスパイスレッスンです。どの料理を紹介するかの選定は、珍しさと、とっつきやすさのバランスを大切にしています。例えば黒胡椒を大量に使ったmilagu kuzhambuという料理があります。これは珍奇で、食べにくく、日本ではマイナーな料理です。これを「珍しいものだぞ!」といって紹介するのは、楽しいかもしれませんが、実際に日本の家庭で作ることを考えると、楽しいだけで実用性がありません。もちろんmilagu kuzhambuも頭を切り替えればおいしいのですが、一部のマニアを除いた日本人がおいしく感じにくいものは、基本的には紹介はしません。6月のスパイスレッスンのミリスマールというフィッシュカレーは、かなり変わった料理です。酸っぱ辛い魚の汁です。日本での知名度こそ低いものの、実は味の構造としては日本人がおいしいと感じられるものだと踏んで、紹介することにしました。そして、珍しいものを紹介するからには、レシピは丁寧に作り、ちゃんと解説をつけます。珍しい料理と解説はワンセットだと思うのです。

③ビリヤニという形式の魅力
なぜ売れているのかを語る上で、これは無視できません。ビリヤニが魅力的だから、それを適切に商品にしているものが売れているということだと思います。南インド屋は、日本人としてはビリヤニに取り組むのが早かったグループです。家庭で作るフライパンを使った小サイズのビリヤニについて、おそらくもっとも技術が高いのは南インド屋です。創作ビリヤニではないビリヤニのレシピの作成数では、日本で1番か、2番目だと思います(そもそもプロのレシピ作成者が少ない)。ちなみに、ビリヤニの安易な日本アレンジは採用しません。ゆずや明太子、秋刀魚をビリヤニに使うことはしません。それらのアレンジは、ビリヤニに習熟すれば自ずとできることであり、まずは基本的なレシピを取り上げるようにしています。

④店員Aのしょうもない通信
これをここに書くかは悩みましたが、どうやらお客様に支持される理由の一つになっているようです。しょうもない通信とは、スパイスレッスンやビリヤニレッスンに同封される、手描きのイラスト付きエッセイのような雑文です。その時店員Aが考えていることや頭に浮かんだものがそのまま書かれており、あまりのしょうもなさに腹が緩むだろうと思います。現代でこのようなものが流通していることが驚きであり、魅力の一つになっているようです。

⑥料理教室の存在
紙とオンラインで活動することが多い南インド屋ですが、オフラインでの料理教室も行っております。どうやら楽しい会のようです。料理教室に参加されてからスパイスレッスンを買って続けている方も多いです。オンラインとオフラインを繋げるものとして今度も続けていく所存です。うまく循環して欲しいと思っています。